阪神を18年ぶりリーグ優勝に導いた岡田彰布監督の好物「パインアメ」が、優勝記念バージョン「パインアレ」として制作された。14日深夜に放送されたMBSテレビの優勝特番「阪神 AREしたよん!~ 18年ぶりの優勝やねん!~」の生放送の中で発表された。市販はされず「非売品」。岡田監督や選手、スタッフらに配られるほか、同局が視聴者プレゼントを行った。

通常パッケージではパイナップルがデザインされているが、ここに野球ボールを描き、中央に「祝」の文字と「18年ぶりのアレ味」と書き込まれている。開口部のは阪神カラーの黄色と黒の縦しま模様となっている。

「パインアレ」は、「パインアメ」を製造するパイン株式会社と、MBSのコラボ企画。パイン株式会社広報室室長の井守真紀さんは「味は(従来のものと)同じです。8月くらいから話し始めてデザインが決まったのは9月。ギリギリ間に合った30個だけMBSさんにお渡しできました」と説明。9月無傷の11連勝でVを決めた阪神のハイペースになんとか対応でき、胸をなで下ろした。

市販化の予定については「できればしたいのですが、まだ視聴者プレゼント用も作れてないんです。各所との調整も必要になるので、今のところは難しい」。優勝特需で通常のパインアメの公式オンラインストアの在庫もなくなり、供給が追いついていないことから、当面は普段の流通を優先するという。

生放送の番組終盤、登場した岡田監督は、「岡田監督専用」と明記された「パインアレ」を贈られ、かご入りのあめを手に「あ、ほんとぉ~。『パインアレ』になってるわ」と言い、満面笑みで受け取っていた。井守さんは「岡田監督に直接お渡しすることもかないまして、うれしいです。優勝がかなって、おめでパインです」と喜んだ。