ジャニーズ事務所の東山紀之(57)井ノ原快彦(47)が2日、都内で会見を行った。会見では社名を「SMILE-UP.」に変更することや、被害者への補償・救済の進捗(しんちょく)状況などを説明したが、質疑応答では質問権をめぐり報道陣同士がもめるシーンもあったが、「実話ナックルズ」記者の質問で殺伐とした空気が一変する一幕があり、SNS上などでも話題となった。

会見には多数のメディアが参加した。事前に司会者からは「1社1問で」「質問は簡潔にお願いします」などと説明を受けたが、指名を受けずに地声で質問を続ける男性記者や女性記者の姿も見られた。マイクを通さず質問を投げかけ続ける記者に対し、「順番守って」「ちゃんと手挙げている人を当てて」などと訴える報道陣も相次いだ。

司会者が「フェアに順番通りやっております!」と声を張って毅然(きぜん)とした態度で場を収めた後、後方席の記者を指名。ようやくマイクを渡され、「いいですか?」と確認しながら裏社会ネタや芸能スキャンダルなどを報じる「実話ナックルズ」と媒体名を名乗ると、会場の空気が変わった。「事務所を退所した人への圧力は今後あるのか」などと質問があった。

東山は「圧力をかけるというより、さらに応援したいと思う。退所した方とコミュニケーションとっているし、同じ土俵に立っている」と答えた。井ノ原は「年齢も年齢であるし、退所していくメンバーもいる。苦楽をともにした仲間なので、なにより健康でいてほしいと思う。今までともにオーディションをやって、青春時代を過ごしてきた仲間といまだに連絡も取るし、そういう仲間たちといい関係を続けていきたい」とし、「自分の仲間に圧力をかけることはない。あるんだとしたら、『ナックルズ』さんの方で…厳しい目で言っていただけたら」と答え、場を和ませた。

SNSでは、会見の生放送などの視聴者から「実話ナックルズが名乗っただけで笑いが起こり和やかに」「実話ナックルズのほうが行儀いい」などの声があがり話題となった。

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