放送作家の鈴木おさむ氏(51)が12日、自身のインスタグラムを更新。24年3月末で放送作家を辞めると表明した。

「2023年10月12日。今日はご報告があります。僕は1992年2月から放送作家と言うお仕事を始めさせていただき、今年で32年。放送作家に加えて、脚本業もさせていただいてきましたが。来年2024年3月31日で32年やってきた放送作家業を辞めることにしました。脚本業も辞めます」とつづった。

さらに「元々は2019年。当時48歳の僕が色々迷っている時に、山下達郎さんのライブで『LAST STEP』という曲を聞き、その瞬間、『50歳になったら辞める』という思いが頭に閃きました。コロナ渦になり、辞めるという考えを一度胸の中にしまっていましたが、今年の春頃、『辞める』と決めました。夏には、今日、10月12日に報告させていただこうと決めました」と打ち明けた。

その後、19歳以降の自身の歴史を振り返りつつ、立ち止まった40代後半についての思いについてもつづっていた。

「ある時、自分の人生を俯瞰で見た時に、40代後半から、おもしろく生きられてないなと思ってしまいました。ありがたいことに、今も沢山のお仕事をいただき、作り手としては、やり甲斐のあるお仕事ばかりです。ですが、ここ数年、作り手の前に人として、振り切って生きれていないなと言う思いがずっとあり。もう一つ。SMAPが解散してから、自分の中で120%の力が、入りにくくなってしまったというのもあります。常に入っていた120%の力が入らない時も出てきてしまった」。鈴木氏は16年12月に終了したフジテレビ系「SMAP×SMAP」など、同月に解散したSMAPの番組を複数手がけていた。

今後については「来年春からは、若者たちを応援することが出来たらと思っております。現在51歳。今だったらまだ間に合う。まだ形になってはないですが、それをこれから本気でやってみたいと思っています」とした。

妻の森三中、大島美幸については「そして。妻です。妻は僕の選択を心から応援してくれています。初めて話した時に『いいじゃん』と全力で言ってくれました。まさに親方、ドーンと構えています。今の仕事を辞めるということは、当然ながら、来年からは収入がとても減ります。でも、妻はある時言ってました『お金に執着するとそういう人生になるんだよな』と。その言葉を聞いて、ハッとしました」と明かした。

最後に「肺の持病も抱えていますので、もっともっと身体をいたわって生きていこうと思います。今、SMAPの『ありがとう』を聞きながらこの文章を書いているのですが。歌詞がとても響きますね。でも、まだ半年あります。レギュラー番組は全力でやらせていただきます。新しいことにもこの半年で挑戦します。そして3月31日まで脚本・台本は書き続けます。120%、全力で放送作家をやりきります。最後まで読んで頂き。ありがとうございました。放送作家 鈴木おさむ」と締めくくった。

◆鈴木(すずき)おさむ 1972年(昭47)4月25日、千葉県千倉町(現南房総市)生まれ。明治学院大在学中に芸人オーディションを受け、放送作家の道へ。これまで「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP」(フジテレビ)「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS)「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日)など人気番組を担当。11年に執筆した小説「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」はその後、13年に「ボクたちの交換日記」の名前で映画化された。02年に、森三中の大島美幸と結婚。15年には第1子誕生。180センチ、血液型O。