元阪神タイガースの掛布雅之氏(68)が、18日に放送されたMBSテレビのバラエティー番組「ごぶごぶ」(土曜午後1時54分)に出演。数々の名勝負を繰り広げた元巨人のエース江川卓氏との裏話を打ち明け、ダウンタウン浜田雅功(60)を驚かせた。

2人は「カケ」「浜ちゃん」と呼び合いながら、まず「日本一早いマジック点灯」で有名な尼崎中央商店街を訪れる。掛布氏は「阪神商店街じゃないですか」「うれしいですね。こういうところを歩けて」と言いつつ、阪神のユニホームとグッズを身につけ、2人で記念撮影。

移動のバスの中では、掛布が現役時代の思い出を話す流れになり、浜田が「江川さんとの対決は(ホームランを)狙うんですか?」と尋ねると、掛布氏は「狙います。まっすぐだけです」と断言。さらに「彼と食事をした時、どっちが先に言ったか分からないんですけど『俺とお前の勝負は、1球で勝負がついたら5万人のファンの方に悪いよな』」という話になり、その時は掛布氏が「じゃあ初球は見逃すか」と冗談めかして終わったという。

そして翌シーズンの対決で、掛布氏が初球の甘いカーブを見逃すと、江川氏も「本当に見逃しよった。信じられる男だ」と確信。それ以来、江川氏もストレートで勝負する時は「そろそろ行くよ」という気配を出すようになったという。超一流の勝負師である2人のエピソードを聞いた浜田は「ほぉ~」と感心しきりだった。