米オスカー俳優ジェイミー・フォックス(55)が22日、8年前に米ニューヨークのレストランで女性に性的暴行を加えたとして訴えられていることが分かった。

米ピープル誌によると、2015年8月にレストランを訪れた女性が、店内で偶然居合わせたフォックスに友人と共に写真撮影を求めた際に体を触られるなどの被害を受けたと主張しているという。

報道によると、午前1時ごろの出来事で、一つ離れた席で知人と飲んでいたフォックスは、快く写真撮影に応じたという。しかし、女性によると何枚か写真を撮った後で「スーパーモデルのような体形だね」「いい匂いがする」などと言い寄られ、腕をつかんで屋上エリアの奥の方に連れていかれたという。裁判所に提出した書類には、「フォックスが腰に手をおき、トップスの下から手を入れて胸をもまれた」「パンツの中にも手を入れられ、膣(ちつ)と肛門に指を入れてきた」などと性的暴行の詳細が記されていると同誌は報じている。また、少し離れた場所に警備員がいて何が起きたか見ていたものの、何もせずにその場を離れたとも主張している。

女性は、この性的暴行が原因でけがを負い、足が不自由になって障害を負ったと主張。治療を受けなければならず、けがと精神的苦痛による影響を永遠に受けることになると述べ、経済的損失に対する損害賠償と懲罰的損害賠償を求めている。

フォックスはソウル歌手レイ・チャールズさんを演じた映画「Ray/レイ」で、2005年にアカデミー賞主演男優賞を受賞している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)