90年代に大ヒットしたクリスマスを代表する映画「ホーム・アローン」シリーズの子役で知られる米俳優マコーレー・カルキン(43)が1日、ハリウッドの殿堂入りを果たし、名前が刻まれた星形プレートをお披露目する式典が行われた。ウオーク・オブ・フェイムに2765番目となる星を獲得したカルキンは、婚約者で女優のブレンダ・ソングと2人の息子と共に式典に出席。感極まって涙を見せる場面もあった。

式典には、「ホーム・アローン」で母親を演じた女優キャサリン・オハラが祝福に駆け付け、作品が世界中の家族に愛されているのはカルキンのおかげだとスピーチ。「あなたは完璧な演技でした。あなたは本当に一生懸命努力をしていたことを知っているが、演技が世界で最も自然なことであるかのように見せてくれた」と話し、カルキンとの30年ぶりの再会を喜んだ。「1度や2度でなく、あなたを1人で家に置き去りにした劇中の母親である私を、この幸せな場所に連れてきてくれてありがとう。あなたをとても誇りに思います」と締めくくると、壇上でカルキンとハグ。その後、カルキンが涙をぬぐう様子が見られた。

子役として大成功を収めたカルキンだが、10代でアルコールや薬物依存症に悩まされ、15歳の時には自身のギャラを巡って両親を訴えるなど若くしてさまざまなトラブルに見舞われて一時俳優業を引退していたこともある。私生活では、昨年婚約したソングとの間に今年3月に次男カーソン君が誕生し、2児の父となった。この日の式典では、21年に誕生した長男ダコタ君(2)と共にカーソン君の姿もあり、親子4ショットを初披露した。

ハリウッドの大通りに約5キロにわたって星形プレートが埋め込まれた歩道「ウオーク・オブ・フェイム」は、映画やテレビ、音楽などエンターテインメントの世界で成功を収めた人物の名が刻まれており、観光名所となっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)