A.B.C-Zが21日、東京・帝国劇場で、主演舞台「ABC座星(スター)劇場 2023 ~5 Stars Live Hours~」の千秋楽を迎え、河合郁人(36)がグループから卒業した。5人でのラストステージで涙し、それぞれが飛躍を誓った。

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河合は「今までA.B.C-Zとファンの皆さんと作った思い出はなくなることはありません」と感謝し、「強がっていろんな約束しちゃったけど、かなえられなくて、ごめんね。僕の力不足です」と涙した。劇場には観客のむせび泣く声も響いた。「そんなことないよー!!」と叫ぶファンもいた。「新しい道に進もうと思えたのも、みんなの応援があったからです。メンバーも背中を押してくれることを忘れずに、新しいステージにいきます」と伝え、拍手を浴びた。

A.B.C-Zは08年に結成し、12年2月にジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)初のDVDデビューを果たした。個性的なキャラクターのメンバーたちと、アクロバットも駆使したパフォーマンスで知られる5人組。河合はトーク面でもグループを引っ張ってきたが、今年9月、40歳までに自身のMC冠番組を持つという夢をかなえるため、脱退を発表した。

前身ユニット時代から20年以上の付き合いになる河合に向けて、塚田僚一(37)は「なんにも心配してません。お互い体に気を付けて頑張っていきましょう」とエール。戸塚祥太(37)は「脱退というより“脱進”だと思います。およそ四半世紀、ずっとそばにいてくれてありがとう」と伝えた。五関晃一(38)は「皆さんの心の中にも、5人のA.B.C-Zずっと残ると思う」と呼びかけた。

グループは4人組として新たなスタートを切る。橋本良亮(30)は「A.B.C-Zの第1章が終わるのはすごく寂しい。でも明日から第2章が始まると思うとすごくワクワクしています。これからの郁人にも注目です」とほほ笑んだ。河合は「今までの思い出を背負って、新しい道で戦っていきます」と誓った。5人でラストの歌唱を終えて「いってきまーす!」と手を振った。【横山慧】