松本まりか(39)が3日、千葉市内のイオンモール幕張新都心で行われた、千葉のさつまいもPRイベントで、千葉県の熊谷俊人知事(45)から「千葉のさつまいもアンバサダー」に任命された。千葉県出身の松本は「就任をうれしく思っています。最初は、どういうことでしょう? と思ったんですけど、千葉育ちということもあり、生まれてから小学4年生まで育ったんですけど、千葉県とお仕事させていただくのは初めて。うれしかった」と笑みを浮かべた。

千葉県は、農業産出額全国2位を誇る全国有数のさつまいもの産地。江戸時代には、徳川吉宗に仕えた学者の青木昆陽が、吉宗の命を受けて甘藷(さつまいも)栽培の試作を千葉県の九十九里と幕張で行って成功しており、日本のさつまいも栽培発祥の地として知られる。高品質な栽培のノウハウが蓄積されててきたことに加え、県内の主要な産地では品種に合わせ貯蔵期間を設け、寝かして甘みとねっとり感を増してから出荷しており、アジア含め海外でも人気が高い。10月から2月が出荷のピークとなる。

熊谷知事は「我々、千葉県のさつまいもの高級感、ご褒美スイーツというのを発信していくのに、どういう方にお願いしたら良いか議論した。発信力、美容、健康に強いこだわりを持たれ、千葉県で幼少期を過ごされた、松本まりかさんにお願いできないかと」と、松本を起用した理由を説明。「紅(ルージュ)のご褒美」とのプロモーションイメージに、合致した存在だと強調した。

松本は「とてもうれしいです。すごく面白いと思ったのが、さつまいものイメージを変えたいと。小学校の時、さつまいも掘りがあった。掘って、アルミホイルで巻いて焼いていたイメージが、今は、もっと、もっとご褒美スイーツが出来ていて、全国の皆さんに知ってもらおうということなんですよね?」と熊谷知事に問いかけた。

熊谷知事が「味も進化しているので、ぜひお伝えしたい」と答えると、松本は「栄養があるのは知っていて、はやっているのは知っているんですけど、千葉のさつまいもが美容、高級なイメージのものを作っているのは知らなかったので興味津々」と口にした。早速、アンバサダーとして千葉のさつまいもに関する勉強をしており「貯蔵するために、千葉県でものすごく投資して、ものすごいらしい。しっとり、ねっとりおいしくなる…千葉県のさつまいもは今までと違う、と知ってもらいたい」と早速、アンバサダーとして、千葉のさつまいも栽培の現状を披露した。

松本はこの日、さつまいもの甘い香りが漂う中、べにはるかの試食も行った。最初は、ダイスカットしたものを口にして「めちゃくちゃ、おいしい」と笑みを浮かべた後「ガブっといきたい」と、焼いたべにはるかにかじりついた。途端に目を丸くして、至福の表情を浮かべた。「温かい。めちゃくちゃ、おいしい…こんなに、ねっとり、甘いんですか? もう一口」と2口目も口にすると「皮もおいしい」と満面の笑みを浮かべた。

松本は千葉県のマスコットキャラクターの、チーバくんと一緒に、青木昆陽を「芋神様」としてまつった、千葉市内の昆陽神社も、お参りしている。そのことを踏まえ「また幕張で(さつまいもを)新しいイメージにして広げられる。昆陽先生の2代目として、千葉のさついまいもの新しいスタートに出来たらうれしい」と抱負を語った。

イベントの最後には、千葉のさつまいもアンバサダーの“所信表明”ともいえる、熱い思いを語った。

「新しい、さつまいもの時代が今日から始まりそうですね。素朴なさつまいもが見方を変えると、スイーツ、お食事…素材だけで、こんなに感動できるんなら、もっと違うものにイノベートができる。新しいヒントが詰まっているかも知れない。楽しみながらおいしさを楽しみながら、新しく広めてもらえたら。皆さんと一緒に頑張りながら、アンバサダーを頑張っていきたい」

熊谷知事も「新しい伝承者として、どんどん広めてもらえれば」と期待を寄せた。

松本は、1月1日から大手芸能事務所の研音に所属しており、同事務所に所属後、初の公の場への登場となった。公の仕事としても初仕事だったが、イベント中は会場全体を囲んだファンに笑顔で手を振り続けるなど終始、気さくに振る舞った。退場時には「かわいい」「最高!」など、地元のファンから温かい声援を受けていた。