米歌手テイラー・スウィフト(34)が、14日に米中西部ミズーリ-州カンザスシティーの中心部にあるユニオン駅前で行われていた米ナショナルフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦スーパーボウルの優勝パレードでおきた銃撃で犠牲になった女性の遺族に10万ドルを寄付した。

スウィフトの恋人TEトラビス・ケルシーが所属するチーフスがスーパーボウルで2連覇を成し遂げたことを祝うイベントの終了直後に、駅の西側で銃撃が起き、1人が死亡、11人の子どもを含む22人が負傷した。

死亡したのは地元コミュニティーラジオ局KKFIの女性DJで、チーフスの熱狂的なファンだったリサ・ロペス=ガルバンさん(43)であることが発表されている。悲劇的な死を受けて、ロペス=ガルバンさんの遺族のためにクラウドファンディングのGoFundMeで寄付の受け付けが始まり、スウィフトはサイトを通じて寄付をしたという。スウィフトはサイトに、「心からお見舞いと哀悼の意を表します」とつづり、5万ドルを2度に渡って寄付した。スウィフトの広報担当者は、寄付したことを認めている。

16日午後の時点で26万ドルを超える寄付金が集まっており、目標金額の7万5000ドルを大きく上回っている。

警察は銃撃に関与したとみられる3人の身柄を拘束したが、うち1人は事件に関与していないことが判明したため、釈放された。容疑者2名は、10代の未成年で、個人的ないさかいから発生したものだとみられている。

スタジアムでチーフスの優勝を見届けたスウィフトは、同日早朝に次の公演先であるオーストラリア・メルボルンに向けて出発しており、優勝パレードには参加していない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)