原菜乃華(20)が9日、都内の文化放送メディアプラスホールで行われた“声優界のアカデミー賞”第18回声優アワード授賞式で、新人声優賞を受賞した。声優に初挑戦した、新海誠監督(51)の23年のアニメ映画「すずめの戸締まり」での演技が評価された。

原は「ありがとうございます。こんなに素晴らしい賞をいただけるなんて。あんまり実感はないんですけど、初めて声のお仕事をさせていただき、何も分からない状況からスタートし、新海誠監督…たくさんのスタッフに一から十まで教わって、何とか演じ切れたかなと思います」と感激した。

「すずめの戸締まり」は、原とSixTONES松村北斗(28)が出演。九州の静かな町で暮らす17歳の岩戸鈴芽(原)が”災い”をもたらす扉を閉めることを使命とする「閉じ師」宗像草太(松村)と出会い、日本各地の廃虚を舞台に災いの元となる”扉”を閉めていく、鈴芽の解放と成長を描いた現代の冒険物語。

原は「松村北斗さんに支えられて走り抜けた。(作品の関係者の力で)取らせていただいた賞だと思います」と、松村ら関係者に感謝した。そして「一ファンだったアニメーションが、こうやって作られているんだと見られて楽しかった。声優さんって、格好良いと思えた現場。私がいただいて良いのかと思いますが、ふさわしくなれるよう、お芝居していきたいと思っています」と今後の抱負を語った。

原のほか、伊駒ゆりえ、榊原優希、戸谷菊之介、羊宮妃那が、同賞を受賞した。