LDH JAPANの創業者で代表取締役会長兼社長のEXILE HIRO(54)が23日、大阪・東大阪市で行われた近大の卒業式にゲストスピーカーとして、サプライズ登場した。

はかまやスーツ姿の卒業生約5000人で埋まる会場がどよめいた。学校でのスピーチが「人生初」というHIROは「温かく迎えていただいてホッとしています」。LDHの社名の由来は「LOVE、DREAM、HAPPINESS」の頭文字が由来。門出の日を迎えた卒業生へ、「しゃべるのが得意ではないので手紙に」と前置きし、「全員主役」から始まるメッセージを朗読した。

18年にFANTASTICSのメンバーだった中尾翔太さんが、志半ばで胃がんのため22歳で死去したことに触れ「最後まで夢に向かって頑張る姿に人生のテーマを教えてもらった」と話し、「夢はファンタジーではなく、未来を切りひらく、リアルな力になる」。

近大卒業式には14年以降、故・安倍元首相ら著名人が登場している。大学側は学生生活の半分をコロナ禍で過ごした卒業生のため、コロナ禍でも新たなエンターテインメントを模索してきたHIROに熱烈オファー。式典後、HIROは「気持ちは伝わったかな」と喜んだ。【松浦隆司】

○…式典ではFANTASTICSがサプライズとしてパフォーマンスを披露した。HIROが「LDH流のみなさんへのお祝いがあります」と話すと、会場は歓喜に包まれた。リーダー佐藤大樹(29)は「翔太がかなえられなかった夢を背負って、活動しています。僕らは“9人”がFANTASTICSです」とあいさつ。「Choo Choo TRAIN」で会場を盛り上げ、特効のテープも舞った。