SUPER EIGHTの安田章大(39)が7日、東京・PARCO劇場で、主演舞台「あのよこのよ」(8日初日、同所ほか)初日前会見に出席した。

グループ改名後初の舞台で、メンバーが見に来るか聞かれると「来てくれるんじゃないですか、だって“SUPER”になったんですから。空飛んでくるんちゃいますか!?」と笑顔を見せた。

明治初期の浮世絵師、刺爪秋斎(さしづめ・しゅうさい)を演じる。「秋斎を僕に当て書いてくれたんですよ。でもかなりせっかちな役で、稽古を踏んでいくうちに(作・演出の青木)豪さんそっくりなんだなと」とにっこり。青木氏も「安田さんはエレベーターに乗ってもボタンを押し忘れてそのまま…みたいな。僕は早押しかってくらいの勢いでボタンを押す。おっとりとせっかちの差だな」とほほ笑んだ。

作中では安田自身、久々となる立ち回りを披露。「やっぱり男の子って(立ち回りが)好きなんだなって実感しました。楽しくて仕方ない思いにかき立てられた」。早口でのせりふ回しも多いといい「自分の人生半分くらいの命を使ってるんちゃうかな、こんな一気にしゃべって」とも。青木氏も「稽古最初の頃よりかなりスピードが上がったよね」とうなずいた。

安田は17年に良性の脳腫瘍の摘出手術を経験し、光過敏の後遺症からサングラスが手放せない生活を送っている。作中では衣装の眼鏡がキーアイテムになるといい「(青木氏が)『身体のこと大事だよ』って本当に考えてくださって。明治初期の時代に色眼鏡(カラーレンズ)ってどうなのかってところをいろいろ考えてくださった」と感謝した。

青木氏は「スタッフさんがいろんな微調整をはかって、ちょうどいいのを作ってもらいました。安心して舞台に立ってもらえるのでは」とほほ笑んだ。

同作は青木氏が作・演出を手がけるオリジナルストーリー。秋斎が居酒屋の常連客から「女と出会う」と占われ、そこに美しい女と男がやって来ると、突如刀や銃を持った男たちが襲いかかってくる。笑いあり、切なさあり、粋な音楽も織り交ぜた爽快エンターテインメントとなる。

宝塚歌劇団退団後初舞台となる潤花(26)、中村梅雀(68)も登壇した。