わずか7歳の、永尾柚乃の有言実行ぶりに驚かされた。4日、都内の時事通信ホールで行われた日清シスコ「ごろグラ×シスコーン シリアルまぜまぜ自由研究」出発式&試食会で「脚本、6個書いてます」と口にした。

23年末に都内で開かれた所属事務所スペースクラフト・エージェンシーの2024年新春晴れ着撮影会の席上で、永尾は「今、脚本とか書いているんですけど、自分でその監督さんになりたいです」と宣言。その時、あまりの微笑ましさに集まったメディアから自然と笑いが起きたが、わずか3カ月で6本も脚本を書き上げると思っていた人が、果たして何人いただろうか?

2月3日に千葉県内の成田山新勝寺で行われた節分会に参加した時など、何度か脚本の進捗(しんちょく)状況について聞いてきたが、その都度、前向きに執筆に取り組んでいる旨の話はしていた。そうして自ら発言したことに、わずか7歳ながら責任を持つ姿勢は大人顔負けだ。

口にする言葉も、いつも大人びている。23年9月21日に千葉県警千葉西警察署の一日署長に就任し、千葉市内で行われたイベントで最近、はまっていることを聞かれると「サウナが好き」と即答。「サウナに2、3分入って、また出て、水風呂入って、それで、またサウナに入って、また水風呂入って…を3回、やっています」と手順まで熱く語った。サウナのどこが好きなのか? と聞かれると「やっぱ、ととのうので」と答えた。

そんな永尾に、多くの芸能メディアが興味を持ち、連日、取り上げるようになった。その効果からか、今や永尾がイベントに登場すると、会場にはすし詰め状態と言っても過言ではないほど観客が集まるようになった。メディアだけでなく、観客も永尾の発言、立ち居振る舞いを興味を持って見つめている。恐らくは、子どもらしからぬ言動に期待しているのだろう。

そんな永尾だが、子どもらしい一面も、たくさん持っている。成田山新勝寺での節分会の後、感想を聞くと「(豆まきは)おうちでやったこと、ありますけど全然、違う…1000人以上!」と目を輝かせた。「面白かったのは、お豆を投げると、みんなが笑顔でちょうだいって手を出してくれて、本当にうれしかった。取れない人に『頑張ってね』と言うのも楽しかった」と、ワクワクが止まらない様子で語り続けた。

節分会では、吉高由里子(35)らNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演する俳優陣と並んで豆をまいた。吉高の印象を聞くと「吉高由里子さん…何か、美人。めっちゃきれいで、かわいい感じ」と答えた。永尾が晴れ着撮影会の席上で今年の抱負を聞かれた際に「どのくらいセリフあるの? というくらいがいい。ドラマ、映画、バラエティーのレギュラーをやりたい」と答えたことを踏まえ、吉高について「柚乃ちゃんがなりたいって言っていることをやっている…目指す人だよ」と投げかけた。すると、永尾は、こう答えた。

「えーっ!? あぁ…じゃあ、頑張ってみます。やってみます!!」

実に子どもらしいセリフだと感じた。「お勉強、大好き。全部、好き」と、学校生活も楽しんでいるようだ。そうした永尾の子どもらしい一面、振る舞いも大事にしつつ報じ、見守っていきたい。子役から俳優へと成長していく中で悩むことも出てくるだろうし、メディアとして演技や言動に厳しい評価をする日も来るだろう。そんな大人同士、プロ同士として向き合うことができる日に、永尾がどういう俳優、人になっているか、今から楽しみだ。【村上幸将】