国際弁護士の湯浅卓氏(68)がテレビ朝日系「大下容子 ワイド!スクランブル」(月~金曜10時25分)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)による、大谷の口座から違法ブックメーカーへ総額1600万ドル(約24億円)以上の送金が判明した問題について解説した。

水原氏とブックメーカー側のやりとりが詳細に判明したことについて、大下容子アナが「かなり厳しい捜査が行われたということでしょうか」と問いかけると、湯浅氏は「FBIとか、米国土安全保障捜査局、国税庁らが捜査する時は、1日にだいたい8時間ぐらいの取り調べを録音されてやりますので、逆に言うとそれは非常に厳しい。普通の人であれば連日、マラソンをやる、みたいな。それが3日ぐらい続いても当たり前」と、米国の捜査について語った。

水原容疑者が大谷の口座を自らの電話番号やメールアドレスとひもづけたとされることについても「アメリカの常識でいうと恐ろしく悪質ですよね」と断言。「だから、初期の段階で彼には何らかの意図があった、というアメリカ法上は見られると思う」と語った。

また、水原容疑者が1回平均約196万円を1万9000回近くに分けて賭けたことについて、湯浅氏は「アメリカは大金持ちの国で、ミリオネアがあちこちにいる。金額的にいうと、この金額なら安全だろうという金額を数多く賭けた、という点では、違法な業界の友達が水原さんと話し合って決めた可能性が十分ある」と推測した。

報じられたブックメーカーとのやりとりのメール履歴によれば、水原容疑者は21年9月に違法スポーツ賭博を開始。1日平均25回で合計1万9000回ほど、1回あたり10ドル(約1500円)から16万ドル(2400万円)を賭け、勝ち額は総額1億4200万ドル(約213億円)、負け額は総額1億8300万ドル(約275億円)で、収支はマイナス4067万8436ドル(約61億円)だったという。

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