俳優阿部サダヲ(53)が主演を務めたTBS系1月期連続ドラマ「不適切にもほどがある!」が22日、「ギャラクシー賞24年3月度月間賞」に選出された。この日、放送批評懇談会〈ギャラクシー賞/GALAC〉の公式Xが発表した。

選出理由について「昭和から令和へと時間をかけてアップデートされてきたナーバスな問題や価値観を、両時代からの複眼で見つめ直してコメディーに昇華した怪作。笑うに笑えない課題を笑いの場に引きずり出し、クドカン流の言語化で提示する荒業は毎回スリリングだった。『寛容になりましょう』という呼びかけの行方を見届けたい」とした。

同ドラマは「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」など愛される作品を生みだした、脚本の宮藤官九郎氏と磯山晶プロデューサーと阿部の黄金タッグ、キャストによる“意識低い系”タイムスリップコメディー。阿部演じる主人公・小川市郎はひょんなことから1986年から2024年の現代へ。昭和のダメおやじの不適切発言が令和の停滞した空気をかき回すが、市郎の極論が、コンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。タイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くヒューマンコメディーとして話題となった。

ほか、次の3番組が選出された。

▼NHKスペシャル「語れなかったあの日 自治体職員たちの3.11」

▼NHK「世界の春日プロジェクト」

▼NHKスペシャル 未解決事件 File.10「下山事件 第1部 第2部」