元テレビ朝日社員の玉川徹氏が23日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。不当な口コミで利益を侵害されたとして、医師ら計63人から計140万円の損害賠償を求めて東京地裁に米IT大手のグーグルが提訴された件について私見を述べた。

玉川氏はグーグルが運営する地図サービス「グーグルマップ」の「口コミ」に対する自身の考えを明かした。「例えばメディアが悪評みたいなものを伝えようとする場合」と前置きし「匿名の社会的意味はある。実名でやる際、その人を守れない場合は我々も匿名にします。だけど、匿名で報じるに当たって、匿名にするのはメディア側であって、その人が実際に存在する、さらに言えば、その人に問題があれば聞くことができる。さらに我々、裏を取るって言いますけども、本当にそれがそうなのかっていうのをちゃんと調べようとして、確信を持ったと思って報じるわけですよね」と一気に語った。

そして「じゃあ、グーグルは裏、取ってますか? っていう。さらに言えば、グーグルはそれを載せてる人に対してコンタクトを取ることすらできないわけですよ。突き止めることもできない」と続けた。

さらに「我々で言えば、何らかの悪評があった時に、その人が誰かも、裏も取らずにそれをテレビとか雑誌とかで報じてるのと一緒ですよ」と力説し、「我々はそれはできません。責任があるから」と言葉に力を込めた。そして「グーグルに責任ないんですか?」とスタジオに投げかけた。

「グーグルマップ」では、診療科目と地名を入力すると周辺の医療機関が表示される。クリックすれば診療時間や住所などが確認できるほか、「口コミ」投稿や「評点」も付けられる。