NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に主演する俳優仲野太賀(33)が15日、大阪城の桜門正面にある豊國神社で行われた「豊臣秀長公慰霊祭」に出席した。慰霊祭後、取材に応じた仲野は8日の衆院選開票速報のため放送休止となり、この日放送された第6話「兄弟の絆」について語った。

同ドラマは天下統一を果たした豊臣秀吉の弟秀長(小一郎)にスポットを当て、兄弟の絆とともにその生涯を届ける物語。主人公の秀長役を仲野、秀吉役を池松壮亮が務める。

小休止を挟み、2週間ぶりに再開した第6話は、小一郎が兄の命を救うために奮闘する。放送終了直後からSNSでは「早くも神回」「小一郎の覚悟の涙に号泣…! 太賀さんの演技心に刺さる」「泣いた…おえつ」などのコメントがあふれた。

仲野は第6話について「侍としての覚悟の回だと思っています。藤吉郎(池松壮亮)が大沢次郎左衛門(松尾諭)側の人質になったときも、藤吉郎の覚悟があり、なんとしても調略をしていく、なんとしても信長(小栗旬)さまに喜んでもらうために、残る」と振り返り、「信長にも『小一郎の覚悟を見せろ』と。兄ちゃんを裏切るか、おまえがのし上がるのか。覚悟を迫られる」と力を込めた。

大沢次郎左衛門の覚悟もひしひしと伝わる中、「小一郎の覚悟をどう見せるのが重要だった」と明かした。

「ある意味、死ぬ覚悟を持って、後半、信長と対峙(たいじ)するシーンがあった」と回顧し、「いろんな侍の覚悟を受け取った中で…」と話し、「う~ん」と数秒、沈黙した後に「覚悟を見せたかったシーンなのかな」と力を込めた。

取材の応じた松川博敬チーフ・プロデューサーは「NHKの大河ドラマらしい回かな。いろんな得意技を見せることができる。『豊臣兄弟!』にはこんな面もあるよという、大河チームの底力を見せられる回です」と話し、仲野の迫真の演技について「仲野太賀さんの芝居の真骨頂」と評した。

第7話以降について松川氏は「戦国時代に頂点に立った兄弟で、多少の兄弟げんかはあるにしても、本格的な対立をしなかった。この兄弟の絆は奇跡。日本が世界に誇る物語だと思っています」とテーマはブレないと説明した。