歌舞伎俳優中村鴈治郎(67)中村扇雀(65)中村壱太郎(35)中村虎之介(28)が28日、大阪市の高津宮で坂田藤十郎七回忌追善顕彰祭に参列した。
鴈治郎、扇雀の父、壱太郎と虎之介の祖父にあたり、上方歌舞伎の象徴だった藤十郎さんは20年11月12日に死去。今年で七回忌を迎えた。
4月3日に初日を迎える大阪松竹座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」では、坂田藤十郎七回忌追善狂言として、昼に「夕霧名残の正月 由縁の月」、夜に「心中天網島 河庄」を上演する。
「夕霧名残の正月」は平成17年12月南座での坂田藤十郎襲名の際に復活上演した作品で、今回は夕霧、伊左衛門を孫の壱太郎、虎之介が勤めるほか、扇屋三郎兵衛に鴈治郎、女房おふさに扇雀、太鼓持鶴七に亀鶴と、ゆかりの俳優がそろう。
また、「河庄」では、治兵衛の鴈治郎と扇雀、小春の扇雀と壱太郎ほか、主要な役をダブルキャストで上演するのも話題となっている。
公演を前に藤十郎さんの偉業をしのんだ鴈治郎は「あまり桜の時期に来させていただだくことはなかったのですが、今日のような気持ちのいい日に、こちらで父の顕彰祭を執り行うことができましてうれしく思います。さよなら公演にはなりますが、最後に大阪松竹座で追善狂言を上演させていただくことができ、ありがたいです。良い公演にできるように頑張ります」と誓いを立てた。
扇雀も「上方歌舞伎の家に生まれ、父が“坂田藤十郎”の名を231年ぶりに復活させ、上方歌舞伎を後世に残すことを人生の目標にしていたのを横で見ていたので、改めて父が歩んだ道を引き継いで、この先も上方歌舞伎を残して行きたいという思いを新たにしました。お客さまに上方歌舞伎ってすてきだねと思っていただけるよう、精いっぱい勤めたいと思います」と語った。
公演は26日まで。



