「愛のコリーダ」「戦場のメリークリスマス」などで知られる映画監督の大島渚(おおしま・なぎさ)さんが15日午後3時25分、肺炎のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。80歳。京都市出身。

 96年に渡航先のロンドンで脳出血に見舞われ、その後3年に及ぶリハビリ生活を送った。99年公開の「御法度」で監督復帰を果たしたが、その後は映画製作に入ることはできなかった。監督復帰を目指して、鎌倉市内の病院で言語障害や右半身まひのリハビリに取り組んでいたが、かなわなかった。妻は女優の小山明子(77)。