石原プロモーション所属の俳優池田努(31)が4日夜、東京メトロ表参道駅の銀座線ホームで酒に酔って線路に落ちた男性(71)を救出した。東京消防庁によると、男性は頭部打撲と挫傷で都内の病院に運ばれたが命に別条はないという。

 4日夜9時10分ころ、表参道駅4番ホームの外苑前駅側で、酔った男性がフラフラと後ずさりし頭から線路に落ちた。助けようと線路に降りた同僚男性も、ホームに戻れなくなった。既に渋谷行きの銀座線の電車が、外苑前駅を発車していたが、電車を待っていた利用客の1人が線路脇の非常停止ボタンを押し、電車はホームの300メートル前で停車した。

 プライベートで外出した帰りに同駅で銀座線に乗ろうとしていた池田は、転落の瞬間を目撃して会社員の秋山佳範さん(23)と線路に降りた。秋山さんが倒れた男性を「お姫様抱っこ」し、池田が足を持ってサポートして、ホームで待つ乗客に引き渡すと、同僚の男性がホームに上がるのも助けた。乗客の中にいた医師が転落した男性を診察し、駆けつけた消防隊に引き渡した。

 池田は00年8月の「21世紀の裕次郎を探せ!」オーディション最終選考の10人に残り、同プロに入った。空手、居合ともに3段の肉体派だが、仕事を離れても得意のアクションでお手柄を立てた形だ。一夜明けた翌5日、池田は舞台「飛龍伝2010ラストプリンセス」名古屋公演(6日)出演のため、名古屋入り。同プロを通じて「とっさのことですが当然のことをしたと思います。転落された方に大きなケガがないとお聞きして安心しました」とコメントした。

 10日には赤坂消防署での表彰式に出席予定で、12日からゲスト出演するTBSドラマ「水戸黄門」の撮影に入るという。正義を貫いた池田に、石原プロの渡哲也社長(68)は「すばらしいことじゃないか」と手放しで褒めたたえたという。

 [2010年3月6日7時37分

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