森友学園の国有地売却をめぐる、財務省による決裁文書書き換え疑惑のキーマン、佐川宣寿国税庁長官(60)が9日、理財局長時代の対応などを理由に電撃辞任した。9日付で財務省を退職した佐川氏は同日夜、財務省内で報道陣の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。

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 -辞任の理由

 佐川氏 今回取りざたされている決裁文書、国会の状況もこうなっている。(文書)提出時の担当局長だったことで、責任者でもある。その意味で辞任した。確定申告期間中に辞職になったことをおわび申し上げる。申し訳ありませんでした。

 -(批判を受けた)国税庁長官就任時、こういう事態は想像できたのではないか

 佐川氏 拝命した時は、職責を果たしていこうと思っただけだ。

 -ご自身は適職だったと思うか

 佐川氏 公務員ですので、職責を果たすのはどのポストについても同じです。

 -公務員生活が終わる。心残りは

 佐川氏 そのときどき、一生懸命やってきた。

 -一生懸命だったのは国民へか、政権へか

 佐川氏 国民に対し、一生懸命やってきたと思う。

 -土地売却に関し、森友学園側と事前の価格交渉は、今もやっていない

 佐川氏 コメントを差し控えたい。今、私が言っていたことを踏まえ太田充理財局長が国会で答弁している。太田局長の答弁に尽きる。

 -書き換え疑惑を指示したことは

 佐川氏 本件は捜査中につき、一切コメントは控えたい(書き換えの有無について言及せず)。

 -自殺した近畿財務局の職員について 

 佐川氏 今日のニュースで知った。経緯も知りませんでのコメントはできません。

 -(今回の問題が自殺の)要因になったとは思わないか

 佐川氏 どなたが亡くなったかも知らないので、コメントできません。(2に続く)