国税庁への口利き疑惑など「政治とカネ」の問題を抱える片山さつき地方創生担当相に、新たに「看板問題」が浮上した。約3年前に出版した自書をPRした看板が、出身のさいたま市に設置されたままだと、国民民主党が7日の参院予算委員会で指摘。設置は16年1月で、片山氏が再選された同年夏の参院選期間中も撤去されておらず、公職選挙法違反の疑いがあるという。

片山氏は「前回、本を出版した時にここでサイン会をしたら、非常に売れたものですから。(法に抵触する恐れがある)政治活動のための広告ではない」と述べたが、根拠は示さなかった。

一方、安倍晋三首相は「与えられた職責をまっとうしてほしい」と、片山氏の辞任を否定した。