日本将棋連盟は12日、都内で会見を行い、新たな女流棋戦「ヒューリック杯清麗戦」を来年から開催すると発表した。

女流のタイトル戦は岡田美術館杯女流名人位戦、霧島酒造杯女流王将戦、女流王位戦、大山名人杯倉敷藤花(とうか)戦、マイナビ女子オープン(タイトル称号は「女王」)、リコー杯女流王座戦に続いて7つ目。賞金は、公表されている中で、女王・女流王座の500万円を上回る、最高金額の700万円。2011年に新設された、「リコー杯女流王座戦」以来の創設となる。

予選・本戦は来年1~7月、タイトル戦5番勝負は同年8~9月の予定。現在62人いる女流棋士に参加資格が与えられる。予選は6勝で通過、同星同士で戦い、2敗で失格する。第1期の本戦には4人が進出し、勝者同士で決勝5番勝負を行う。通算5期獲得者には「永世称号」として、「クイーン清麗」の称号を得る。

同連盟の佐藤康光会長(49)は、「女流棋士のレベルの向上は目覚ましい。本年度は男性プロとの対戦成績が14勝14敗と互角だが、年平均の対局数は15局程度。対局機会を増やすまたとないチャンスになる」と強調する。

会見に同席した、同連盟常務理事の清水市代女流六段(49)は、「新人のような新鮮さで臨める。1度負けてもチャンスがあるのが大きい。清く麗しい女性の華やかさを盤上だけではなく、盤外でもお見せしたい」と張り切っていた。