自由党の小沢一郎共同代表は12日の定例会見で、安倍晋三首相が10日の自民党大会で、かつての民主党政権を「悪夢」と発言したことについて、「彼にとってはそう(悪夢)だろう。それなら、もう1度、(首相には)悪夢を見てもらうしかない」と述べた。

小沢氏は、野党結集を進めた上で、再度の政権交代を実現させることに執念をみせた。波紋が広がるばかりの首相の「悪夢」発言を、ベテランらしく逆手に取っていなした格好だ。

会見に先立ち、衆参両院で統一会派を組んだ自由党と国民民主党は、党の合流に向けた初めての政策協議を開いた。今週内に再度協議を行い、今後に向けた段取りを具体的に話し合う。今春に統一地方選や衆院補選を控えており、小沢氏は「速やかな合意ができればいいと思う」と期待を示した。

国民との統一会派を、持論の野党結集に向けた「第1章」と位置づけた場合、立憲民主党や社民党も含めた野党の結集が、「最終章」との認識も示した。