史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が31日、名古屋市内で行われた「第16回詰将棋解答選手権」の最上位クラス「チャンピオン戦」に出場し、逆転で大会史上初の5連覇を達成した。

東京、大阪、名古屋の3会場にはプロ棋士やアマチュアなど98人が参加した。

同選手権は詰め将棋を解く速度と正確さを競う。チャンピオン戦は前後半各90分。1問10点、前後半各5問の100点満点。最大39手で詰む難易度の高い問題に挑戦し、正解した問題数とタイムで順位が決まる。藤井は午前の第1ラウンド(R)では制限時間90分のうち全会場で最速55分で退出。5問目に誤記があったことが判明。マイナス0・5点で49・5点となり、50点満点を逃した。トップに立ったのは、61分で解き終えた満点の宮田敦史七段(37)。

3位で第2Rに挑んだ藤井はより難しい問題がそろう午後の第2Rに挑み、制限時間をフルに使い、大逆転した。総計99・5点で5連覇を成し遂げた。

藤井は小学2年のときに同選手権に初参加し、小学6年のときにタイトル獲得経験もあるプロ棋士らを抑えて史上最年少優勝を成し遂げ、周囲を驚かせた。以来、昨年まで4連覇していた。