大阪府の吉村洋文知事(44)が2日、府庁で取材に応じた。名古屋市などで美容外科「高須クリニック」を展開する高須克弥院長(75)が1日、愛知県の大村秀章知事(60)の解職請求(リコール)運動を起こすと発表したことに、吉村知事は「僕は応援します」と賛同を表明した。

高須氏は芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」を開催した大村知事の対応を問題視し、5月23日の自身のツイッターに「英霊を侮辱する作品展を、血税を使って行う大村知事は愛知県の恥です。リコールします」と投稿していた。

吉村知事は「行政が公金を使って、表現の不自由展示を開催したことに強い違和感を感じています」とした上で、リコール運動について「民間の方がおかしいと思ってやることは民主的な1つの手続きなので、僕は賛同します」と話した。

不自由展を巡り、「当時、大村知事とはけっこうやりとりをした」と激論を交わしたことを明かし、反対の立場を表明したことで「大村知事からは『かわいそうな知事』だと言われました」と振り返った。

新型コロナウイルス感染拡大を巡っては、大村知事が「東京と大阪で医療崩壊が起きている」という発言を繰り返したことに対し、吉村知事は「大村知事がなぜ、突然、大阪の医療崩壊が起きたとおっしゃったのか。何の根拠なのか?」と反論した上で、「理解不能ですので、あんまり相手せんとこ」と突き放すなど、異例の応酬になっていた。吉村知事VS大村知事のバトルの第2ラウンドのゴングが鳴った。