東京都の小池百合子知事(68)が5日、退庁時に報道陣の取材に応じ、この日確認された新規感染者263人の内訳について言及し「60代は19人、いままでこれほどの数字ではなかったかと。高齢者の感染に気をつけていかなければならない」と高齢者への広がりを懸念した。

また、大阪府のトップ、吉村洋文知事が新型コロナウイルス感染拡大防止策として、「ポビドンヨード」成分が含まれるうがい薬を府民に推奨したことについて聞かれると「よく存じませんので、大阪にお聞き下さい」とだけ答えた。

一部で都がコロナ専門病院を2カ所開設すると報じられたが「詰めを行っているところ。公表する時に、詳細は述べさせていただきます」と否定しなかった。

この日、総務省が2019年度ふるさと納税納付額を発表。都の多額の税収が他の道府県に“流出”していることについて「東京都としては、受益と負担とのいうことから、いびつではないかと、これまでも申し上げてきた。特に流出している区などは、コロナ対策や少子化対策、待機児童対策などにあてたい税が他に流出してしまうことに、大変な思いをしているということ」と強調。「税もそうだが、パイを奪いあうより、国としての、全体としてのパイを増やしていくかが、第一ではないかと思う。パイの分け方だけやっていくと、国が国家としてシュリンクして(=縮んで)しまう」と政府にもの申した。【近藤由美子】