小泉進次郎環境相は21日、トランプ前大統領が離脱を通告した気候変動対策のパリ協定について、新たに就任したバイデン大統領が復帰への手続きを進めるよう指示する文書に署名したことを歓迎し、談話を発表した。

「第46第アメリカ大統領に就任したジョー・バイデン氏が、早速パリ協定への復帰に関する手続を執られました」とした上で「コロナ危機の最中であっても、深刻化する気候危機に対して、国際社会が一丸となった取り組みが不可欠な中、米国のパリ協定への復帰をCOP26の成功につながる明るいニュースとして心より歓迎します」とした。

米国は世界第2位の温室効果ガス排出国だが、さまざまな先進的な取り組みも行っているとして「パリ協定が目指す世界の脱炭素社会の実現のためには、米国の積極的な参加は欠かすことができません」と指摘。気候問題担当となったジョン・ケリー気候問題担当大統領特使、ジーナ・マッカーシー国家気候担当大統領補佐官との緊密な連携にも、意欲を示した。