衆院解散総選挙(19日公示、31日投開票)と同時開催の「“海産”総選挙」にも注目だ。

北海道豊浦町で水揚げされる9種8候補者が立候補。17年以来4年ぶり2度目の海の幸NO・1を争う。

インターネット投票で、31日午後6時締め切り。選挙管理委員会事務局でもある「噴火湾とようら観光協会」の岡本貴光事務局長(43)は「豊浦町の豊かな海産物を全国に知ってもらうと同時に、衆院選にも関心を持っていただければ」と願った。投票者の中から抽選で30人に活ホタテ3キロがプレゼントされる。

すでに“鮮魚”公約も発表され、各候補者も“遊泳(遊説)”で、うま味をアピール。ホタテ養殖発祥の地を象徴するかのように、前回トップで政権を取ったホタテは「他の候補者との実力の違い(稚貝)を見せてやります」。2位だったウニも「トゲのない社会を目指して」と意気込んだ。

前回10位カレイと9位ヒラメは“左右連立共闘”を組んで出馬し、ヒラメは「平たい世界を目指します。華麗にトップを」と底からの浮上に挑む。カキが「オイ、俺がスターだ」と訴えれば、毛ガニは「ピースサインで万歳出来るように頑張ります」。ボタンエビも「体は曲げても熱意は曲げません」。鮭は「4年越しの想いを晴らす(ハラス)ために、いくらでも仕事をこなします」と、それぞれがリベンジを誓った。

初出馬のブリは「出世するぞ」と新人らしく気勢を上げた。出馬を見送ったのはアワビとツブ貝。岡本事務局長は「くっついたら離れない性格で癒着が得意なので、立候補を取り下げたようです」と説明した。

町では小学生が選挙を学ぶ教材として授業でも扱われている。「学校で海産総選挙の候補者で模擬選挙を行ったり、若年層の選挙意識向上にも役立てているのはうれしい」と事務局長。“魚論調査”では「コロナで制限がある中で気持ちがホッコリした」「豊浦町に旅行に行きたくなった」などの声も上がった。解散も海産も、清き1票を。【鎌田直秀】