秋葉賢也復興相は27日、復興庁で閣議後会見に臨んだ。岸田文雄首相はこの日、公選法違反疑惑や事務所費など「政治とカネ」問題で説明責任を果たせなかったとして秋葉氏を更迭する方針だが、秋葉氏は自身の進退には触れず「被災地の復興をどう前に進めるかが重要。そういうことを前提に(進退は)総合的に勘案していくということになると思う」と述べた。
閣僚交代の報道が出ていることには「人事権者ではないので分からない」「最終的には総理がお決めになること」と繰り返した。その上で「まだまだ被災地では中長期的な対応が必要。復興を前進させることが何よりも重要」と述べた。
国会などでの説明に関しては「これまでの政治活動にさまざまなご指摘をいただいたのは事実だが、事実誤認にもとづく報道も多かった。提出すべき資料は提出し丁寧な説明を心がけてきた。少なくとも私に関しては法令に違反することはなかった」と強調したが「一部でまだ(説明が)不十分という声があるのは事実」とも認めた。
自身が大臣を続けることの復興への影響について問われると「そういう影響がないようにしたい。被災地に不安を与えるようなことをしてはならない」と述べるにとどまった。
秋葉氏は東日本大震災が起きた翌日に地元に入った時の様子を回顧したり、大臣就任後に被災地に27回、足を運んだことにあらためて言及。「いろんな疑問や課題を1つ1つ実現をしていきたいという思いで取り組んできた。被災地の思いは誰より理解していると自負している」と訴えた。
来年3月に東日本大震災から12年を迎えることにも触れ「2つの風、風評被害の払拭(ふっしょく)、風化の防止と戦いながら現地現場主義を徹底し、被災者に寄り添いつつ復興に全力でと取り組む所存です」と、“決意”も語った。最後は「いろいろと今年もお世話さまでした」と報道陣に語り、会見室を後にした。
会見後の公務は未定といい、辞任に向けた流れが動きだすとみられる。【中山知子】

