大腸がんの早期発見と内視鏡治療
大腸がんの早期発見と内視鏡治療

大腸がんを正しく知って早期発見に結び付けましょう。そうなると、私たちが行っている“身体に優しい内視鏡治療”で開腹することなく治すことができるのです。東京女子医科大学病院消化器内視鏡科・野中康一教授の「大腸がんの早期発見と内視鏡治療」をお届けします。

連載一覧

(28)ちょっとしたことが健康にプラスに

(27)栄養バランスのよい食事を腹八分で

(26)アルコールは1日20グラムを目安に

(25)血便を「痔だ」と思って失敗したケースも

(24)40歳からは大腸内視鏡検査を受けましょう

(23)病院を上手に選択することが重要

(22)「分割切除は受けない」を基本に

(21)納得して追加の外科手術を受けるために

(20)肛門に近い直腸早期がんは「内視鏡」こだわりを

(19)「穿孔率」をしっかりと聞いてリスク回避を

(18)粘膜下層剥離術は「再発率0%の治療法」

(17)EMRでの分割切除は20%程度再発

(16)重要なのは大きさではなく粘膜内がんか否か

(15)グループ分類は1~5、良性か悪性かを判断

(14)腫瘍と非腫瘍の正診率95%「CAD EYE」

(13)優秀な医師を知る指標「ADR」

(12)組織検査せずにポリープ切除をする理由

(11)6ミリ以上のポリープは切除推奨

(10)盲腸部分からの「戻り」でしっかりチェック

(9)検査の前日からしっかり腸内の準備を

(8)大腸内視鏡検査は3~5年に1度を目安に

(7)大腸には左右に違いがあることを知る

(6)「便潜血検査」正しい方法で採取を

(5)「俺は痔だから」勝手な思い込みは禁物

(4)症状は大きく4つ、気付いたらすぐ受診を

(3)1日の休みで受けられる大腸内視鏡検査

(2)60%が直腸とS状結腸にできる

(1)男女合わせ罹患者数がん第1位 男女合わせ15万人


◆野中康一(のなか・こういち)東京女子医科大学病院消化器内視鏡科教授。2002年、島根医科大学医学部卒業。医学博士。日本消化器内視鏡学会指導医・評議員。食道、胃、大腸全ての内視鏡診断から難易度の高い内視鏡治療(ESD)までこなし、ESDの症例数は4000例を超える。スピーディーかつ極めて安全なESDを国内外の医師に指導する。2020年より現職。