午前9時から始まった対局は、午後7時15分、144手で後手藤井聡太棋聖(22)が超難解な玉頭戦の寄せ合いを制し、タイトル戦初登場の杉本和陽(かずお)六段(33)に先勝。6連覇へ好発進した。第2局は18日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる。

師匠の故米長邦雄永世棋聖譲りの「泥沼流」で粘る挑戦者を、藤井が振り切った。杉本の三間飛車に居飛車穴熊で対抗する。タイトル戦では、昨年1~2月の王将戦(菅井竜也八段戦)以来の対振り飛車党戦だ。「具体的な構想がなく手探りでした」。正午の昼食休憩まで持ち時間4時間中、40分消費の杉本に対し、1時間53分も使った。慎重な序盤から一転、勝負どころで、瞬発力を発揮した。

これで栃木県での対局は5戦5勝。2日の前日移動では東武鉄道の最新型特急「スペーシアX」1号車で、車窓からの景色を全面展望を楽しんだ。開幕局の盤上では勝利への展望を立てた。「より準備を深めて臨みたいと思います」。防衛に向けての展望を開く。

▽杉本和陽六段 終盤のところで選択肢を間違えたのは残念。充実感のある戦いができた。次局以降もしっかりと準備して臨みたい。

【動画】頭を触りつばを飲み…杉本和陽六段が投了 藤井聡太棋聖が好発進、終盤に形勢一気に傾く