参院選大阪選挙区(改選数4)に無所属で立候補し、落選したロックミュージシャン世良公則(69)が21日、大阪市内で会見した。選挙戦の総括を述べ、先輩ミュージシャンの心意気に目元を拭った。

世良氏は25万2914票を獲得したが、7位に終わり、落選した。

前日は友人と食事をし、開票の様子を見ていると、ネットニュースで落選の報が流れた。急きょ、立候補を決めたこともあって、選挙活動に乗り遅れた側面もあっただけに「落選の報は早かった。僕の判断が遅れたのはあるが、ちゃんとやっておけばと落選の報で痛感しました」と悔やんだ。

選挙戦ではオーバーツーリズムの弊害や外国人の土地取得規制を訴えた。「あなたの一票一票には世の中を変える力があると訴えてきて、私にも重い責任として痛感している」と落選に終わったことをわびながら、「長年音楽を通じて、歌詞の中に織り込んだり、海外のプレーヤーと一緒にやることで、人種、言葉、宗教を超えて活動してきた。出馬して、音楽で伝えてきたことを言葉だけで伝えるということをさせていただいたことが、日ごろ、音楽を作って、メッセージを込めて48年やってきたことが、エネルギーになった」と回顧。選挙活動を通じ、「日本はまだまだ燃え上がる余地があると感じた」と手応えを語った。

今後については「今は本当に裸一貫」とした上で、「まずはアーティスト世良公則として、今ある自分を貫いていく」と当面はアーティスト活動に戻ると明言。同時に従来の動物愛護などの社会活動は継続し、さまざまな人と対話を続けていくとし、今回の選挙戦で開設したYouTubeやインスタグラムなどで発信していくプランも示した。

選挙活動中はミュージシャンの先輩宇崎竜童(79)からの応援のメッセージも受け取った。自身に応援メッセージを送ることで、そのアーティストを中傷や批判にさらすのは本意ではなく、応援を積極的に受け入れるつもりはなかったが、それを顧みずにメッセージを送ってくれた宇崎に「落選の報が出てすぐに、『リスクを顧みず応援いただき、手が届かず申し訳ない』と送った。宇崎さんは『君らしく走り抜けたんだからいいじゃないか』と返信をいただいた。感動しています」と目に光るものをにじませていた。