自民党は7日の臨時総務会で、高市早苗総裁(64)の選出を受けた新執行部を正式に決定した。高市氏勝利の「陰の立役者」といわれる麻生太郎氏(85)が、副総裁に再登板。新役員による記念撮影では、笑顔のガッツポーズを披露した。
麻生氏は副総裁ポストを岸田文雄政権発足とともに約3年務め、昨年9月に退任して以来、約1年ぶり。昨年の総裁選では支援した高市氏が敗れ、この1年間は党最高顧問の役職だった。
今回の総裁選は、麻生派議員などに決選投票での高市氏への投票を指示し、その流れが小泉進次郎農相(44)を破る要因になったとされる。一時は就任に慎重とも伝えられたが、党内基盤が弱い高市氏の要請に応じた形となった。
総務会で、麻生氏は「開かれた国民政党として開かれた総裁選挙を行い、新総裁が生まれた。高市早苗新総裁のもと、挙党一致、自由民主党の再生へ頑張ってまいりたい」と、あいさつした。
石破茂首相の総裁就任に伴う昨年の新役員の記念撮影には出席せず、すぐに部屋を出た。今回は写真撮影タイムが終わるまで部屋に残り、高市氏の隣で笑顔をみせ、カメラマンの注文にも応じた。
党4役は、麻生氏の義弟の鈴木俊一幹事長(72)、麻生派の有村治子総務会長(55)、総裁選で4位だった小林鷹之政調会長(50)、高市氏の陣営幹部を務めた古屋圭司選挙対策委員長(72)。副総裁と幹事長が同じ派閥で、しかも姻戚関係なのは「極めて異例」(自民党関係者)だという。 麻生氏は首相時代、当時の民主党に政権を奪われ1年で退陣した。麻生氏がキングメーカーとして本格復権を果たした形の今回の総裁選を踏まえた人事の顔ぶれは、「第2次麻生政権」とやゆする声もある。【中山知子】

