女性初の将棋棋士を目指す福間香奈女流6冠(33)が27日、2度目となるプロ棋士編入試験5番勝負(日本将棋連盟主催)の第1局に臨み、山下数毅四段(17)に敗れた。試験は新人棋士5人と対戦し、3勝すれば合格となり、史上初の女性の棋士が誕生することになる。第2局は2月16日、東京将棋会館で片山史龍四段(21)と対戦する。
午前10時に対局が始まり、先手となった福間は、飛車を中央に振る得意の「中飛車」で戦いに臨んだ。中盤まで形勢は互角だったが、終盤に山下にジリジリとリードを広げられ、投了に追い込まれた。
終局後、福間は「全体的に元気がなく、駒が引いていく将棋になってしまった」と振り返り、「一方的な内容になってしまった」と悔やんだ。
将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件となっている。福間は昨年10月6日に行われた第67期王位戦予選で勝利し、プロ棋士相手の直近公式戦成績を10勝4敗とし、プロ編入試験を受けるのに必要な「最近の公式戦で10勝以上、かつ勝率6割5分以上」の条件を満たし、2度目の受験資格を獲得した。
22年、福間は編入試験の5番勝負に挑んだが、ストレート3連敗で不合格。当時は「最後の挑戦といったところだった」と再受験はないと口にしたが、23年5月、棋士養成機関「奨励会」の元三段の福間健太さんと結婚。出産を経て今年2月に復帰した。「出産したことが自分を強くさせてくれた。守るべき存在ができたので、自分自身がもっと成長しなければいけないと思った」。共働きの夫とともに子育てし、将棋と両立する中、心境が変化した。
第2局は後手番となる。「先後が決まっているので、自分なりに全力を出し切れる状態で臨みたい」と気持ちを切り替えた。
【松浦隆司】

