<1>97年・優勝馬ベストタイアップ

単勝1・3倍の圧倒的1番人気に支持されたベストタイアップは道中、11頭立ての9、10番手を追走。直線は上がり最速33秒9の末脚で豪快に差し切った。結果的にこれが現役最後のレースとなったが、東京芝1600メートルは3戦3勝だった。

2着はユノペンタゴン、3着はオフサイドトラップ。

ベストタイアップは種牡馬入り後、エンプレス杯などDG競走2勝のジーナフォンテンを出した。そのジーナの子、カジノフォンテンは21年川崎記念、かしわ記念とJpn1を2勝している。


<2>08年・優勝馬ローレルゲレイロ

08年東京新聞杯を制したローレルゲレイロと藤田伸二騎手
08年東京新聞杯を制したローレルゲレイロと藤田伸二騎手

待望の2勝目だった。6番人気ローレルゲレイロは果敢にハナへ。4コーナーで他馬に前へ出られたが、直線で内から盛り返すと、そのまま先頭を守り切った。

06年の新馬戦1着以来1年7カ月ぶりの2勝目で重賞初制覇。続く阪急杯では重賞連勝を飾り、翌09年にはスプリントG1を2勝した。

ちなみに、2着に13番人気リキッドノーツ、3着に12番人気タマモサポートが入り、3連単254万3450円は今も東京新聞杯の最高払戻金額となっている。


<3>07年・優勝馬スズカフェニックス

07年東京新聞杯を差し切ったスズカフェニックス(中央)
07年東京新聞杯を差し切ったスズカフェニックス(中央)

素質馬スズカフェニックスがついに花開いた瞬間だった。武豊騎手を背に後方から、上がり最速タイ33秒3の末脚で差し切り勝ち。1番人気に応えた。

キャリア15戦目、5歳にして重賞初制覇。続く阪急杯3着を挟んで臨んだ高松宮記念ではG1初制覇を果たした。

ちなみに、2番人気で2着だったエアシェイディとの馬連400円は、東京新聞杯の馬連の最低払戻金額となっている。