23年大みそかの東京2歳優駿牝馬で重賞初勝利を挙げた野畑凌騎手(19)。その2日前、こちらの期待を伝えると「任せてください」と力強い言葉が返ってきた。令和の新人とは思えない、きっぷのよさが気持ちいい。勝利に導いたローリエフレイバーは新馬戦を前に鞍上が空白になり、月岡師は「ガッツがあるから」と野畑騎手に白羽の矢。いかにもという起用の決め手にはこちらも思わず手をたたいた。
父に競馬場へ連れられて行ったことがきっかけで馬に興味を持ち、小4で乗馬を始めた。騎手を志したのはそれから。小6からは本格的に取り組んだが、受験はJRAも地方競馬も1回だけと決めていたという。その潔さが騎乗ぶりにも表れているように思う。所属の佐藤博師は「落ち着いているというか、行くところはしっかり行くけど、冷静に周りも見えているというか。だから成績も上がっているんじゃないかな」。それに加えて「この馬はこうでしたよね、という結果を言うのではなく、僕だったらこうします、というのをはっきり言う。それはたいしたもんだと思う。勝ちの貪欲さでいえば全国トップレベルじゃないかな」。師匠が驚く性格も騎手に向いているようだ。【牛山基康】



