離れた最後方から0秒8差6着に追い込んだ中山芝1600メートルのジュニアCも衝撃的だったが、0秒1差4着に食い込んだ東京芝1400メートルのクロッカスSが惜しい競馬だった船橋のエイムフォーエース(牡3、山下)。430キロほどの小型馬が芝で出した上がりは2戦連続でメンバー最速の33秒台。本田正騎手も「なかなか出せるものではないですよね」と末脚に驚く。

昨年11月に船橋1200メートルのジュニアスプリントで2勝目。直線で内から鮮やかな追い込みを決め、のちのニューイヤーCの覇者のギガースを差し切った。この時点で中央の芝を使う意向を示唆していた山下師。2勝目を挙げ、収得賞金が1勝クラスを上回り、いきなりオープンで戦わなければならないことを心配していたが、それも無用だったといえそうな2戦の内容。芝が合うだけでなく、実力もなかなかのものだった。

次走は「体が戻れば」とこの2戦で減った馬体の回復を条件に3月16日中京のファルコンS(G3、芝1400メートル)に向かう予定。本田正騎手は「府中の方がいいかな? でも中京だともうちょっと流れてくれるかも」。末脚を生かし切れれば楽しみだ。【牛山基康】