サウジアラビアからドバイへ転戦する馬たちの移動が今週半ばに終了しました。

サウジカップで史上初の連覇を成し遂げたフォーエバーヤングは、これから約5週間、ドバイに滞在して来月28日のドバイワールドカップをめざします。

英国のブックメーカーによる前売りでは単勝2倍を切る1番人気に推されるフォーエバーヤング。昨年は大事なレース前に採尿を理由に暗所に閉じ込められるという主催者側の不手際があって、不本意な結果になりました。今年は、その雪辱を果たしてもらいたいものです。少し気が早いかもしれませんが、フォーエバーヤングへの挑戦を決めている馬たちを紹介します。

【インペリアルエンペラー】

昨年は前哨戦のG2アルマクトゥームクラシック(ダート2000メートル、メイダン)を制して本番に臨みましたが、直線失速してしんがり負け(11着)。地元UAEを代表するインペリアルエンペラー(セン6、B・シーマー、父ドバウィ)が巻き返しに挑みます。ドバイワールドカップ終了後に長い休養に入って12月のG2アルマクトゥームマイル(ダート1600メートル、メイダン)で復帰。これと1月のG1アルマクトゥームチャレンジ(ダート1900メートル、メイダン)を連勝しています。前走の2着馬はサウジカップで3着に好走したタンバランバでした。

【スキッピーロングストッキング】

悲願のG1勝利を1月のG1ペガサスワールドカップ(ダート1800メートル、ガルフストリームパーク)で飾った米国のスキッピーロングストッキング(牡7、S・ジョセフJr.、父エグザジェレイター)がドバイ挑戦に名乗りを上げました。ここまで36戦13勝。G1は3歳時のG1プリークネスステークス(5着)を皮切りにして、これが12度目の挑戦でした。ペガサスワールドカップでは向正面で7番手から長く良い脚を使って、直線で粘るホワイトアバリオをねじ伏せて優勝。7歳を迎えても末脚に衰えがないことを明らかにしています。2025年NARCレーティングは114・00となっています。

【タンバランバ】

サウジカップで3着に頑張ったカタールのタンバランバ(セン6、H・アルジェハニ、父オスカーパーフォーマンス)がドバイに転戦します。米国でデビューして、主にダートのマイル戦で活躍。昨年のG1BCダートマイル(ダート1600メートル、デルマー)でナイソスの4着を最後に、カタールに移籍。中東2戦目となったG1マクトゥームチャレンジ(ダート1900メートル、メイダン)でインペリアルエンペラーの2着して臨んだサウジカップは上位2頭に離されたものの、3着を死守しました。2025年NARCレーティングは111・00です。

【ヒットショー】

前年の覇者、米国のヒットショー(牡6、B・コックス、父キャンディライド)がフォーエバーヤングとの再戦に臨みます。昨年は直線で内に切れ込みながら残り200メートルで脚を伸ばして優勝、大金星を挙げました。昨年、米国に帰国後は(5)(1)(4)(1)(2)着。勝ち鞍はリステッドとG3ファイアットステークスの2つで、11月のG2クラークステークス(ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)はマグニチュードの2着でした。

今年初戦となったG3マインシャフトステークス(ダート1700メートル、フェアグラウンズ)では逃げるアクセレライズを頭差だけ差しきって優勝。末脚健在をアピールしました。米国独自の2025年NARCレーティングは114・20(首位はフォーエバーヤングの128・00)となっています。

【マグニチュード】

熱発でサウジカップを取りやめた米国のマグニチュード(牡4、父ノットディスタイム、S・アスムッセン厩舎)が、仕切り直して中東をめざします。昨年は6戦3勝。ケガで三冠には出られませんでしたが、ソヴリンティが人気に応えた8月のG1トラヴァーズステークス(ダート2000メートル、サラトガ)で3着、続くG2ペンシルヴェニアダービー(ダート1800メートル、パークスレーシング)でバエザの2着を経て、11月のG2クラークステークス(ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)の勝利に結びつけました。クラークSでは直線でチャンクオブゴールドとびっしりと叩き合って、追い込んだヒットショー(2着)の猛追を退けています。2025年NARCレーティングは117・00でした。

【ローレルリバー】

一昨年のドバイワールドカップでウシュバテソーロ以下を破って優勝、2024年の競走馬世界一に輝いた地元UAEのローレルリバー(牡8、B・シーマー、父イントゥミスチーフ)が参戦に前向きです。ビッグタイトルを獲得した後、実戦は昨年1月のG3ファイアーブレイクステークス(ダート1600メートル、メイダン)2着のみ。28日のスーパーサタデーに行われるG2アルマクトゥームクラシック(ダート1800メートル、メイダン)での復帰が有力視されています。

(ターフライター奥野庸介)

※レース成績等は26年2月20日現在。来週は休載します。