ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)がフェステスバント(藤岡)を逃げ切りで1着に導き、JRA通算44勝目を挙げた。19年に当時デビュー4年目の藤田菜七子騎手がマークした、43勝のJRA女性騎手年間最多勝記録を更新した。22日土曜に新潟12Rを勝ち、藤田騎手の記録に並んでいた。

新潟2R終了後、新記録更新のセレモニーがウイナーズサークルで行われた。今村騎手の一問一答は以下の通り。

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-記録更新の率直な気持ち

今村騎手 昨日の最終レースをスカイナイル号で勝たせていただいてから、今日は本当にいい馬たちに乗せてもらって、なるべく今日のうちに決めたいなという気持ちで朝からレースに乗っていました。1レースは1番人気に支持されながらも2着になってしまい、馬は精いっぱい頑張ってくれたんですけど、悔いが残るレースになってしまいました。引きずらずに切り替えて、また2レースの馬もいい馬だったので、馬とけんかしないで気持ち良く走らせようと思って、レースに臨みました。

-デビュー2週目に初勝利。夏には重賞初騎乗初勝利もあった。デビューから振り返って

今村騎手 ちょうど1年前の今ごろは模擬レースで初めて東京競馬場に乗りにいったりしているころで、1年後にどういう騎手としての私自身を描いているんだろうとイメージしていました。本当にたくさんの方々の支えがあって、ここまでたくさんの勝ち星を挙げることができましたし、たくさんの騎乗依頼をいただいて、失敗するレースも多い中、続けて乗せてくださっている関係者のみなさんには感謝しています。

-今村騎手を見て騎手を目指す人も出てくるかもしれない。今後のジョッキー像は

今村騎手 先日、競馬学校の合格者も発表されて、年々女性騎手の卵が多くなってきていると思いますが、私も(藤田)菜七子さんの背中を見てきて、女性騎手になりたいと強く思ったのもあります。(元騎手の)父の影響もあったのもそうですけど、私を見て私の妹くらいの年齢の子たちがジョッキーになりたいなと思ってくれたら、すごくいい刺激になると思います。私も恥じらいのないような言動と行動をしていきたいと思いますし、いつまでもたくさんの人に信頼され、応援され、そして尊敬されるような人間になりたいと思います。

-ファンにメッセージを

今村騎手 デビューしてから新潟競馬場はすごくいい流れで勝たせてもらっています。一方で、2場開催になってから思うようにいかないレースが続いて、先月の中京開催は思った結果が出せなかったです。来週以降は外国のトップジョッキーの方々が来られるので、たくさんいいところを勉強して、聞きにいって、少しでもトップジョッキーと一緒に戦えるような努力をしていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。