2月1日の川崎競馬で第72回川崎記念(Jpn1、2100メートル)が行われる。歴代の名馬が名を刻んできた伝統の一戦。中距離の猛者たちが集結して熱戦が繰り広げられる。今年は新王者の連勝続行か、王座奪還か、それとも-。大一番の行方に注目しよう。

まさに充実一途と言えるのがウシュバテソーロ(牡6、高木)だ。前走の東京大賞典(G1)が重賞初挑戦。持ち前の末脚で勝負をつけ、オープン連勝から一気に頂点へ駆け上がった。昨年春にダートへ転向してから5戦4勝。明け6歳とはいえ、まだ底を見せていない魅力がある。砂の新星が今年も戦線をにぎわせるのか、初登場となる川崎で注目が集まる。

G1級3勝のテーオーケインズ(牡6、高柳大)にとっては、主役の座を取り返しにいく一戦か。昨秋の盛岡JBCクラシックを快勝しながら、続く前走チャンピオンズCでは4着に敗れた。大きく崩れたわけではなく、もちろん今回のメンバーでは地力上位。本来の力を発揮できるかが鍵になる。地方勢では船橋のエルデュクラージュ(せん9、川島正)に注目だろう。昨年の2着馬であり、前走では待望の重賞制覇。衰え知らずのベテランが強豪撃破を狙う。