同期の活躍が刺激に、師への感謝が力になる。2年目小林勝太騎手(21=小野)が、根岸S(G3、ダート1400メートル、28日=東京、1着馬にフェブラリーS優先出走権)でJRA重賞初騎乗を果たす。小林勝騎手は「杉浦先生、馬主の方に感謝しています。その中で結果が出せるように頑張りたいと思います」と真っすぐな目で答えた。

相棒はJRAメインレース初勝利を届けてくれたライラボンド(牡5、杉浦)。25日美浦ウッドでの最終追い切りに騎乗した同騎手は、好感触を口にする。「感触は良かったですよ。前々で運べれば最後は力を見せてくれる馬。僕がうまく導くことが出来れば、上位に食い込むことが出来ると思います」。チャンスは十分にある。

ライバルに負けない。デビュー2年目。ルーキーイヤーの昨年は、JRAで432レースに騎乗(同期2位)。同16勝(同期3位)を挙げた。順調な騎手人生の第1歩を切った中で、負けたくない存在がいる。同595レース騎乗、同35勝。ともに同期1位の成績を残した田口貫太騎手(19=大橋)だ。「活躍は見ていますからね。重賞にもたくさん乗っていますし、結果も出していますから。いいところを盗んで、追い越せるようにしたいです」。今年は現時点で小林勝騎手が4勝、田口騎手が6勝。既に差は縮まってきている。

結果で恩返しを。昨年はライラボンドを管理する杉浦厩舎の馬に41鞍の騎乗があった。これは所属する小野厩舎51鞍に次ぐ2番目の多さだ。「僕たちはレースに乗らないと勉強になりません。その中で、最初の頃から重量差のない特別戦にも乗せていただいていました。とても感謝しています。その意味を込めて、結果を出したいんです」。一生懸命な騎乗姿勢を貫くつもりだ。

日々の調教後、勉強のためにスタンドに残って他馬の調教を観察する小林勝の姿がよく見られる。週中のレース分析も、1つの競馬雑誌に頼るのではなく、複数の雑誌や新聞を読んで情報を得ている。地道な努力が結果につながる時が、もうすぐ来る。【阿部泰斉】