無敗2冠か、史上4頭目の牝馬Vか-。世代のトップを決めるダービー(G1、芝2400メートル、26日=東京)の追い切りが22日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では大阪のことは(下村琴葉)記者が無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノ(牡、友道)、東京の桑原幹久記者が皐月賞6着から反撃に出る紅一点レガレイラ(牝、木村)をプッシュした。
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ことは 東京競馬場でダービー取材するのは初めてなんです。
桑原 俺はもう何年も現地でダービーを見ているけど、今年はいろんな初めてが見られるかもしれない、ってワクワクしてる。外国産馬のダービー制覇とか、国枝師のダービー制覇とか…。動きという点だと、美浦は紅一点のレガレイラを推したい。
ことは 勝てば07年ウオッカ以来、17年ぶり4頭目の牝馬制覇です。
桑原 令和初の牝馬制覇を期待できる仕上がりだよ。牝馬ということを忘れるほど、ダイナミックなフォームが特徴的で、最終追い切りはウッドの3頭併せ。内アンパドゥ(3歳未勝利)、外アトリウムチャペル(3歳1勝クラス)の間でゆったりと運んで、6ハロン86秒3-11秒8(馬なり)。余力を持って併入できた。皐月賞6着からの上積みがあって、出来は万全に見える。
ことは 2000メートルのホープフルSで牡馬を倒した実績はありますが、今回は2400メートル。女の子には大変な舞台ですけど…。
桑原 木村師が「折り合いの心配はなく、2400メートルを走り切れる素養は持っている」と話せば、ルメール騎手も「舞台は合いそう。大きなチャンスがある」と自信を持っていた。
ことは 先週オークスも桜花賞13着のチェルヴィニアで大逆転Vのコンビ。こちらも説得力がすごい。
桑原 皐月賞前には師が「人との距離がある」と話していたけど、最終追い切り後に聞いたら「それを消しきることがいいことではない。皐月賞では(人との距離が)離れていなかったし、ゲート内の立ち振る舞いも含め、いい意味で維持できている」と精神面の強さに太鼓判を押していた。
ことは 栗東からは、やはりこの馬、1番人気濃厚な無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノです。みんな気になってますよね。
桑原 どうよ、どうよ?
ことは 抜群でした。坂路を単走で4ハロン54秒2-12秒1(馬なり)。力強い脚さばきでスムーズに加速して、友道師も「指示どおりの時計。動きはよかったね」と納得の表情です。皐月賞の最終追いも坂路で当時は55秒3-12秒2。目立たない数字ですけど、ジャスティンミラノにとっては自己ベストなんです。それを楽々と最終調整で出しました。
桑原 レースを見ていると、センスがすごいよね。
ことは 友道師はマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースでダービーを3勝。ジャスティンミラノと3頭の共通点を聞くと「オンとオフの切り替えがはっきりしているところ」、違いは「自分から位置を取れるところ」と話していて、「3頭より優れているよ」と太鼓判を押していました。
桑原 名将の言葉は説得力が違うな。記者の目から見ていても感じる?
ことは 今日も少しチャカつきながら坂路へ入りましたが、追い切りが始まるとスイッチが入って、すごい集中力でした。テンションが上がりやすい点を考慮して、日頃から落ち着かせることに重点を置いた“ダービー仕様”に仕上げているそうですし、師は「心配なくきているので何とか(2冠を)取りたいですね」と自信に満ちていました。関東馬も手ごわいけど、ダービーだけは負けられへん戦いです!
桑原 むむっ。ことはは東京出身だったような…。

