レース開催が終わって調教のみが行われている函館競馬場では“キツネ被害”が恐れられている。
コース内の草むらにすみ着いているようで、たまにひょっこり顔を出す。さすがに悪気はないだろうが、繊細な競走馬が走行中に驚けば、故障や落馬につながりかねない。ホースマンの間でも「2コーナーにいる」「親子で3匹いる」と注意を呼びかけていた。
そして今日24日、あわやの事態が起きた。
クイーンS(G3、芝1800メートル、28日=札幌)の最終追い切りでウッドコースへ入ったアルジーヌ(牝4、中内田)の前をキツネが横切ったのだ。手綱をとった松岡助手も冷や汗をかいたという。
「1、2コーナーでキツネが出てきて…。直前まで気づかなかったです。まさか、このタイミングで…」
しかし、幸いにもアルジーヌは冷静だった。無事に駆け抜けて調教を完了。松岡助手は「体(のバランス)が起きて走れていて良かったです。“キツネ効果”かも」と笑った。
災い転じて福となす? いずれにせよ、アクシデントにも動じない精神力を見せたアルジーヌはすばらしい。重賞初挑戦でも度胸を見せてくれそうだ。母キャトルフィーユとの親子制覇にも期待がかかる。
ちなみに、某検索エンジンで「函館競馬場 キツネ」と入力すると、2年前に僕がX(旧ツイッター)へ投稿したキツネの映像が出てきた。本日は残念ながら撮影できなかったが、興味のある方は、そちらをご覧いただければ…。とりあえず、キツネたちにはせめて調教中だけでもおとなしくしていてもらいたい。【太田尚樹】

