2番人気のブライアンセンス(牡5、斎藤誠)がゴール前鮮やかに差し切り、重賞初制覇を決めた。勝ちタイムは1分51秒5。岩田望来騎手(24=フリー)のステッキに応える渾身(こんしん)の走りで、昨年同レース1番人気で6着だった悔しさを晴らして見せた。

   ◇   ◇   ◇

抜け出した前2頭の決着かに思われた決勝線手前で大勢がガラッと一変した。岩田望騎手の鼓舞に応えて勢い良く飛び込んできたブライアンセンスが、並ぶ間もなく前をのみ込んだ。ゴール入線後、会心のガッツポーズで喜びを表現した鞍上は「手前を替えてから伸びてくれたし、ステッキにも応えてくれたのでかわせると思いました。馬場傾向から前を射程に入れないと勝てないと思っていた。馬の成長に感謝したいです」。重賞レベルに力を付けたパートナーの成長をねぎらった。

昨年は1番人気に支持されながら6着に敗れ、重賞制覇のチャンスを逃した。1年の時をへて、同じ舞台でリベンジを果たした。斎藤誠師は「昨年より臨戦過程も良かったし、精神的にも落ち着いてきた。強いところを見せられて良かったです」と改めて同馬の力に手応えをつかんでいた。

「今後は大きいところを目指していきたい」。次走は未定も指揮官はさらなる高みを見据えた。鞍上も「ポテンシャルはすごくいいものがある。もたれる面の改善ができればいいところまで行ってくれると思う」と太鼓判を押した。まだまだ伸び盛りの5歳馬。今後の飛躍が楽しみになった。【井上力心】

◆ブライアンセンス ▽父 ホッコータルマエ▽母 ヒラボクビジン(ブライアンズタイム)▽牡5▽馬主 林正道▽調教師 斎藤誠(美浦)▽生産者 谷川牧場(北海道浦河町)▽戦績 14戦6勝▽総獲得賞金 1億3373万6000円▽馬名の由来 母父名より+感覚