現地2日(土曜)に行われたG1ケンタッキーダービー(ダート2000メートル)を差し切って、この世代の主役に躍り出たゴールデンテンポ(牡、父カーリン)は、熱戦の舞台となったチャーチルダウンズ競馬場から車で約1時間のところにあるキーンランド競馬場に移動して次に備えています。

152回目にして初の女性調教師による制覇を成し遂げたC・ドゥヴォー師は「あくまでも馬の様子次第」としながらも、中1週となる16日(土曜)のG1プリークネスSへの参戦に興味を示しているようです。

プリークネスSは東部メリーランド州のボルティモアにあるピムリコ競馬場を舞台に行われていましたが、今年は同競馬場の改修工事に伴って、同州のローレルパーク競馬場にコースを替えて開催。ダート1900メートル戦は変わりませんが、コースの幅員が狭くなってフルゲートは14頭に制限されます。

近年は厳しいスケジュールを嫌って参加馬が少なくなる傾向(過去5年の平均出走頭数は8・6頭)にありましたが、今年はダービーに間に合わなかった馬が多数出走を表明しています。

ゴールデンテンポを筆頭にケンタッキーダービー組のほとんどは出否を決めかねていますが、発走直前の輪乗りで立ち上がって騎手を振り落とし、そのまま転倒して発走除外となったグレートホワイト(セン、父ヴォラタイル)が、いち早く名乗りを上げました。

2冠目の前売り1番人気に推されているのはケンタッキーダービー当日に行われたG2パットデイマイルS(ダート1600メートル)を1分33秒87のレースレコードで快勝、デビューから負け知らずの3連勝を飾ったクルードヴェロシティ(牡、父ボウリアム)です。

これまで2頭の3冠馬を送り、3冠競走に通算15勝を挙げるB・バファート師が「並外れた才能を持つ馬」と認める大器。スピードと競馬センスに恵まれて、ゴールデンテンポが出走に踏み切った際も強敵として立ちはだかりそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)