西の有力馬か、東の穴馬か。アイビスSD(G3、芝直線1000メートル、8月3日=新潟)の最終追い切りが30日、東西トレセンで行われた。

「追い斬り激論」では東西記者が推奨馬をピックアップ。西の下村琴葉(ことは)記者は脚質転換に取り組むピューロマジック(牝4、安田翔)に注目。東の奥岡幹浩記者はきょうだい制覇を狙うクムシラコ(牡7、千葉)の一発に期待した。

   ◇   ◇   ◇

奥岡 出走予定メンバーを見渡すと、人気を集めるのは関西馬が多そう。

ことは 中でも注目はピューロマジックですね。重賞2勝はいずれも逃げ切り勝ちですが、陣営は脚質転換を図っています。

奥岡 前走のドバイでは後方から鋭く伸びた。

ことは あのレースは出遅れたようにみえますが、陣営によればあえて後手に回る形を取ったとのこと。安田翔師は「リクエストした通りの組み立てだった」と明かしています。

奥岡 追い切りはどうだった?

ことは 調教相手の真後ろで我慢させ、直線半ばまで引っ張りきり。ゴール前に手綱を放すと、一気に加速して頭差先着しました。許容範囲の行きっぷりだったかと思います。

奥岡 体調面は。

ことは 暑い時期は充実するタイプですし、海外帰りの疲れも十分に抜けていると思います。卓越したスピードが生かせるこの舞台は楽しみです。

奥岡 初コンビとなるルメール騎手の手綱さばきにも期待だね。

ことは 関東馬はどうですか。ここ6年で4勝。穴をあけた馬も複数います。

奥岡 コース巧者クムシラコを狙いたい。新潟千直でこれまで3勝。1年前のこのレースは7着だったとはいえ、勝ち馬とのタイム差は0秒3差だった。前走の青函Sは12着と大敗したけれど、直線の不利が痛かった。

ことは 調教はどうでしたか。

奥岡 当該週は坂路で追い切られ、余力十分の手応えで併入した。千葉師は「いい併せ馬だった。理想通りに仕上がった」と手応えを口にしていたよ。

ことは 姉ビリーバーは3年前にこのレースを勝っています。

奥岡 手綱を取る杉原騎手も気合十分。「初めて重賞を勝たせてもらった馬の弟で、思い入れが強い。去年8月の準オープンを勝った時からアイビスSDを勝ちたいと思っていた」と力強い口ぶりだった。馬主も同じミルファーム。一発を期待したいね。

ことは あとはお互いの注目馬が外枠を引けることを祈りましょう。