4年目の水沼元輝騎手(22=加藤和)が、重賞に初騎乗する。16日の新潟ジャンプS(J・G3、芝3250メートル)にエコロマーベリック(せん5、岩戸)で挑む。1勝馬による5分の4の抽選を無事にくぐり抜けた。「代打で乗れないかと声をかけていただきました。選んでもらえて、うれしかった」と率直に喜びを表した。主戦の草野騎手がけがで乗れなくなったためのピンチヒッター。「太郎さんより経験も実力も不足していますが、頼んでいただいたからにはやれることをやりたい」と決意を述べた。

相棒には競馬では初めて乗るが、障害入りする前には稽古をつけていた。特徴はつかんでいる。今週も障害を飛ばしてコンタクトを取った。「飛越は安定しています。集中力の持続が難しい面があるので、そのあたりを考えて乗りたい」。新潟の障害コースには過去に33回乗って経験は十分。「スピードが出るコースなので飛越で遅れず、ついていけるようにしたい」。

騎乗停止から3月1日に復帰して、毎週コンスタントに騎乗依頼がある。「周囲の方々から支えていただき、本当にありがたく思っています。休んでいる間はレースばかり見ていました。その中で、1頭1頭こう乗りたいというイメージが湧くようになりました」。調教師や助手、厩務員の意見や助言、視点も受け入れて乗れるようになったという。人としての幅も広がった。

先週6日のヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド門別第1戦では、7番人気で見事な逃げ切りを決め、首位タイに立った。「調教師さんからは、もまれないようにと指示されていました。スタートがパンと決まったので行きました。ファイナルに行きたいので、幸先のいいスタートが切れました」。

動物好きの優しい男でもある。実家の愛猫どんは3歳の雄。初めての給料でプレゼントしたキャットタワーが傾いてしまったため、今年復帰後に買い替えた。

強敵相手にどこまでやれるか。将来に向けて大きな1歩となる。【岡山俊明】