評論家コラム

ジョンソン温存は今季乗り切る当然の配慮/中西清起

<DeNA2-3阪神>◇24日◇横浜

阪神が12年ぶりとなる4試合連続1点差勝ちを収め、今季最多タイの4連勝で2年ぶりに貯金を4に増やした。85年阪神日本一の守護神で元投手コーチの中西清起氏(57=日刊スポーツ評論家)は、連日大活躍の救援陣をやりくりするベンチワークも勝因に挙げた。

阪神ジョンソン(2019年4月28撮影)
阪神ジョンソン(2019年4月28撮影)

またしても1点差で逃げ切った。「8回の男」の人選は、ジョンソンではなく、藤川。セットアッパーの新外国人ジョンソンを温存することができた。

中西 おそらくベンチはこの一戦まで3連投だったジョンソンの投入を避けるつもりだったのだろう。その思惑がはまって勝つことができたのだから、価値ある1勝になった。競った展開に持ち込んで逃げ切る試合運びが多いなか、ジョンソン、ドリスの2人は命綱だ。シーズンを乗り切るのに、ここでジョンソンに“休息”を与えるのは、当然の配慮だった。

前回優勝した05年は「JFK」(ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田)といった盤石の抑えトリオが最大の武器だった。当時投手コーチだった中西がブルペンの台所で手腕を発揮した。

中西 自分にも経験があるが、リリーフで投げていて、いったんボールの精度が落ちてしまうと、なかなか元には戻らないもの。だからチームとして戦っていく上で、うまくタイミングを見計らっては、だれかを投げさせない、つまり“あがり”を作りながらやりくりをしてきたつもりだ。

8回の藤川は3連投、9回ドリスは4連投になったが、走者を得点圏に走者を進められながらも抑えた。

中西 球児(藤川)は目いっぱいだった。カード2戦目は登板なしを視野に入れた起用だろう。決してチームに余裕があるわけではない。しかし、長丁場のペナントレースを考えると、最大限の力を引き出すためのピッチャーのうまい調整ぶりは、これから勝ち上がっていくための必須条件になる。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

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