阪神は9日に行われる21年初の対外試合・日本ハム戦(宜野座)の先発メンバーを8日、発表した。

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さあ、阪神の対外試合が始まります。練習試合といってもやはりユニホームが変わると気持ちも違ってくるもの。初めて1軍キャンプに参加しているプロ2年目の井上にとってもいよいよ…という感じではないでしょうか。

もちろん結果はほしいでしょうが、この時期に井上に望みたいことは「小さい打撃をするな」ということです。はっきりと言えば、ここで結果を出して1軍に残ろうと思わなくていいと思います。もちろん井上にすればそういう風に考えるだろうし、その気持ちは当然、分かります。

しかし正直に言って今季のメンバーを見て、左翼や右翼のスタメンで井上がバリバリ出場している姿は想像しにくいと思います。今季ではなく、数年後にそうなればいい。だから、まずはその数年後から“逆算”した自分の姿を意識してほしいと思います。

具体的に言えば「振れる井上」をつくり上げていくことでしょう。「丁寧に打とう」とか「芯に当てよう」とか、そういうことばかり考えずに三振することを怖がらず、荒々しく、ドンドン振っていく。そういう井上の姿を見たいと思っています。

野手のワンデーキャプテンの井上はナインを前にあいさつする(撮影・加藤哉)
野手のワンデーキャプテンの井上はナインを前にあいさつする(撮影・加藤哉)